イタリア料理の歴史

古代南イタリアからはじまる

イタリア料理の始まりは紀元前の古代南イタリアまでさかのぼります。
南イタリアは温暖な気候から農業がさかんであり、さらに穏やかな地中海に面していることから、さまざまな農作物や魚介類が南イタリアに集まっていました。
そうした豊富な食材を使用してイタリア料理は誕生することになります。
当時はオリーブオイルやチーズ、ワインを使った素朴な料理が中心であり、シンプルでありながらもイタリア料理の基礎はこの時代に作られました。

ローマ帝国時代に基礎が出来上がる

そんないイタリア料理に大きな変化が生じたのは紀元語のローマ帝国時代のことです。
当時のローマ帝国は北アフリカのカルタゴと地中海で争っていました。
長きに渡る戦争の末、ローマ帝国はカルタゴに勝ちシチリアとサルデーニャ島を手に入れることができました。
シチリアとサルデーニャ島は良質の小麦が取れる地域であり、そこでつくられた小麦がイタリア料理に加わることになります。
これによりイタリア料理で使用される食材は、豆や野菜、小麦や魚介類となり、様々な料理が誕生することになりました。
なお、肉類はローマ帝国時代には使用されていません。

ローマ帝国時代のイタリア料理の食事風景

ローマ帝国時代のイタリア料理は1日3食の構成が基本であり、一回の食事に2時間から3時間かけて、ゆっくりと食べていました。
また食べることを重要視しているからなのか、満腹になったら無理やり食べたものを吐き出してまた食べる、なんていう方もいたそうです。
裕福なローマ人ともなると多数の料理人を抱えており、彼らに様々な料理を作らせて、自分だけでなく客にも振る舞わせるのが一種のステータスとなっていました。

強さの象徴として肉料理が入ってきた

ローマ帝国時代はイタリア料理に肉類を使用していなかったのですが、これは「肉は野蛮人が食べるもの」と言う考えによるものでした。
その考えに変化があったのは、北欧にいるゲルマン民族から侵略を受けたときことです。
肉類をよく食べているゲルマン民族はローマ人よりも体格が良かったことから、ローマ軍はゲルマン民族に苦戦することになり、476年には西ローマ帝国は滅ぼされてしまいました。
体格よく勇猛果敢なゲルマン民族をみたことにより肉の評価は一変。
野蛮な食材から、強さを象徴する食材として変化していきました。
その結果、5世紀から6世紀頃よりイタリア料理で使用される食材に肉類が加わることになりました。

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